こんな疑問を解決します。
記事の内容
・浪人生の合格率が低い理由は5つある
・浪人生が合格率を上げる3つの方法
・合格率が低い理由を考えなくてOK
記事の信頼性
この記事を書いている僕は1年の浪人をしました。その経験を活かしつつ、2年ほど塾講師として働いた経験ありです。
今回は、浪人生の合格率が低い理由をご紹介していきます。
ちなみに、先に理由をどうぞ。
浪人生の合格率が低い理由
- 大学受験に余裕を持ちすぎている
- 志望する大学のレベルを上げすぎる
- 基礎を学習せず、応用だけ勉強する
- 「浪人=合格率が上がる」と考える
- 自宅で勉強する時間を取らなくなる
こちらの5つの理由ですね。
とはいえ、理由だけ聞いても意味がわからない箇所もあるはずです。
というわけで本記事では『浪人生の合格率が低い理由』を詳しく解説しつつ、それとセットで「合格率をマルっと上げる方法」もご紹介していきますね。
では、いきましょう( ̄Д ̄)ノ
浪人生の合格率が低い理由は5つある【成績が上がる割合】
結論は、次の5つの理由です。
- 大学受験に余裕を持ちすぎている
- 志望する大学のレベルを上げすぎる
- 基礎を学習せず、応用だけ勉強する
- 「浪人=合格率が上がる」と考える
- 自宅で勉強する時間を取らなくなる
では、順に説明していきますね。
前提:浪人生の成績が上がる割合や合格率を公開
ザックリとした体感です。
まずは「成績が上がる割合」です。
浪人で成績が上がる割合
浪人で成績が上がる人の割合
・2割:現役時の悔しさをバネにしつつ、鬼勉強する。成績もグンっと上がる
・6割:現役時と勉強の時間は変わらない。つまり、成績も同じで変わらない
・2割:現役時よりも勉強をしなくなる。伸びないというより、むしろ下がる
上記の割合のとおりです。
そして「上位2割の人」で『志望校に合格する割合』はもっと下がるはず。
ザックリとした合格率
なので、浪人をした人の全体の『10%ほど』の人が志望校に合格するイメージ。
※ここで話している志望校は「第1志望の大学」という意味です。
ちなみに、なぜ浪人をしたのに成績が伸びないのかといったところは【なぜ】浪人生の成績が伸びない5つの理由【秋から伸びるは嘘】にて理由+対策法をセットでご紹介しています。
合格率や受かる割合をグッと上げるために、知っておくといいかもです。
理由①:大学受験に余裕を持ちすぎている
まず1つ目の理由ですね。
簡単に言えば「余裕を持ちすぎつつ、勉強をほぼしなくなる」といった感じ。
大きく3パターンの浪人生がいる
- ギリギリの点数で落ちた人
- わりと点数の差があり落ちた人
- そもそも違う大学を受けていた人
こちらの3パターンでして、2の「わりと点数の差があり落ちた人」と3の「そもそも違う大学を受けていた人」は浪人中もガシガシと勉強ができるかもです。
なぜなら、ギリギリの点数で合格できなかったから「1年だけ少し勉強を頑張れば受かるでしょ…」といったような、甘い考えを持っているからですね。
結果、あまり勉強をすることなく、ギリギリの点数で落ちた人は浪人しても合格することができず、むしろ成績が下がっているので現役時に受かっていた大学へ進学するケースが多い。
そのため、ギリギリの点数で落ちてしまった人は少し気を引き締める必要あり。
理由②:志望する大学のレベルを上げすぎる
これもよくある理由です。
というのも、多くの浪人生は『志望校を上げすぎてしまうから』ですね。
僕も同じことをしました
・現役時:甲南大学に落ちました
・浪人時:早稲田大学を志望している
あくまで偏差値をベースにした話ですが、かなりレベルを上げていますよね。
※大学の序列的に「産近甲龍」→「関関同立」→「早慶」といった感じなので。
なので、僕はシンプルに早稲田大学に落ちまして、同志社大学へと進みました。
解決策:ワンランクくらいがベスト
2つくらいランクを上げるとハードになりますが「ワンランク」なら可能です。
具体例としては、以下のとおり。
〈現役時→浪人時〉
・日東駒専→MARCH(マーチ)
・MARCH(マーチ)→早慶
・早慶→早慶の上位学部か国立大学
ザックリと、こんな感じですかね。
自分に合った大学の見つけ方などは【必要】浪人生は目指す大学のレベルを上げるべき【志望校を変える】にて詳しく解説しています。
僕の実体験ベースですが、ガッツリと1年ほど勉強をすれば、現役時のワンランク上の大学には合格できると思っています。
※僕は「現役時:甲南大学に落ちた」→「浪人時:同志社大学に合格」でした。
理由③:基礎を学習せず、応用だけ勉強する
これもあるあるだと思います。
なんせ次のような考えがあるからですね。
もちろん、赤本や過去問を解くのは大切かもですが、それ以上に「基礎を勉強していない」or「勉強したけど忘れてしまっている」というケースが多いです。
そして、1度受験を経験してからわかるかもですが、大学受験で出題される問題は『教科書をベースにして作られている』ので、基礎的な問題の割合がかなり多いですよね。
そのため、浪人を始めてからは基礎学習からスタートさせるべきでして、基礎を現役生よりも圧倒的なレベルで完璧にしつつ、そこから赤本や過去問などに取り組むべきです。
基礎を学べるサービス
実際、僕も現役時代は基礎が壊滅的にできていなかった系の受験生だったので『スタディサプリ』などをうまく使いつつ、基礎学習をスタートしていました。
〈スタディサプリの特徴〉
・14日間の無料体験が神すぎる
・シンプルに月額の料金が安い
・プロ講師の授業がわかりやすい
・講座の動画本数がかなり多くて安心
・スマホなどでサクッと勉強ができる
こういった感じで、神サービスです。
「基礎学習を1から始めたい…」とか「少しだけ基礎学習の復習をザッとしたい…」という浪人生は『スタディサプリ』などの動画サービスを活用しつつ、サクッと基礎を学ぶのが最適。
ちなみに、スタディサプリについての詳しい解説は【無料体験】スタディサプリのメリットとデメリット【評判+口コミ】でしているので、さらに詳しく知りたい浪人生は参考にどうぞ。
理由④:「浪人=合格率が上がる」と考える
1番の合格率が低い理由かもですね。
というのも、浪人をしたからといって、自然と成績が上がるわけじゃないから。
浪人で成績が上がる割合
・2割:現役時の悔しさをバネにしつつ、鬼勉強する。成績もグンっと上がる
・6割:現役時と勉強の時間は変わらない。つまり、成績も同じで変わらない
・2割:現役時よりも勉強をしなくなる。伸びないというより、むしろ下がる
繰り返しですが、全体の2割ほどです。
つまり、残りの8割くらいの浪人生は「成績が上がらない」といった感じ。
ザックリとした合格率
こちらも繰り返しですが、浪人生の合格率も低いことが特徴的ですよね。
なので、浪人をしたからといって成績が上がるとかは幻想でして、現役生と同じくらい、それ以上の勉強量を積み上げなければ、合格率は低いままですからね。
※少し厳しく言ってしまいスイマセン。とはいえ、僕自身もわりと勉強したけれど浪人がうまくいかなかったので、そういった後悔をあなたにしてもらいたくないからです( ; ; )
理由⑤:自宅で勉強する時間を取らなくなる
いわゆる「勉強場所」の問題ですね。
なぜなら、現役時代と浪人時代を比べたときに、勉強場所が変わるからですね。
現役時の勉強場所
浪人時の勉強場所
上記のとおりで、浪人をすることで『家で勉強をする時間』が自然と増えます。
しかし、よくある浪人生の悩みとして、家で勉強ができない人が多いですね。
解決策:家でも勉強できるようにする
- なぜ家で勉強できないかを考える
- 学習する環境をガッチリと整える
- 家の中での勉強場所を固定しておく
基本的には、こちらを実践すれば解決です。
>>参考:【対処法】家で勉強できないは『甘え』です【集中力を上げるコツ】
ぶっちゃけ、浪人をして受かる人の多くが「自宅でもしっかりと学習ができる人」です。なので、もし家で勉強ができないなら、まずはその問題をガッチリと解決しておくべきですね。
浪人生が合格率(受かる割合)を上げる3つの方法
お次は、合格率を上げる方法です。
- 合格率が低い大学&学部は避ける
- 受ける大学の割合をしっかり考える
- 志望校に合わせた勉強の対策をする
こちらの3つを実践すればOK。
というわけで、1つずつ解説をしますね。
その①:合格率が低い大学&学部は避ける
大学や学部によって、合格率が違います。
戦略っぽくなりますが、できるだけ合格率が低い大学&学部は避けるべきです。
例:同志社大学の合格率(一部)
合格率 | |
文学部 | 37.6% |
社会学部 | 28.8% |
法学部 | 31.5% |
経済学部 | 35.1% |
商学部 | 31.4% |
引用:2022年度 一般選抜入学試験 現役・卒業生別 志願者・受験者・合格者数・合格率
これは2022年度の「現役生や浪人生などを含んだ合格率のデータ」です。
※現役生や浪人生のそれぞれの合格率を知りたい方は、引用元を参考にどうぞ。
見てもらうとわかるかもですが、学部によって合格率が変わってきますよね。同じ大学でもこれくらい違うので、大学を変えればもっと変わってくるはずです。
もちろん「〇〇大学の□□学部に入りたい」とかなら合格率などは考える必要なしですが、とくにやりたいことなどはなく、大学へ入ってから見つけたい浪人生はチェックすべしですね。
その②:受ける大学の割合をしっかり考える
繰り返しですが「浪人をする=成績が上がる」というのは幻想です。
なので、わりとレベルの高い大学ばかりを受けると、シンプルに全落ちします。
よくあるNGな例
否定はしないけれど、この戦い方ってリスクが高すぎるなと思います。
※もちろん、大学&学部数が多ければ多いほど、受かる可能性も高いかもです。
とはいえ、受験の日程や費用の面を考えるなら、浪人時に受ける大学の割合は戦略的にしっかりと考えておいた方が全落ちなどのリスクをグッと減らせます。
おすすめの受ける大学の割合
- 2割(挑戦):レベルの高い大学
- 6割(実力):レベルが普通の大学
- 2割(保険):レベルの低い大学
僕の場合は「挑戦」「実力」「保険」の3つのパターンで考えていました。
具体例もセットでお見せしておきますね。
10の大学&学部を受ける場合の割合
・挑戦→A大学の学部を2つ受ける
・実力→B大学の学部を6つ受ける
・保険→C大学の学部を2つ受ける
今回はそれぞれのレベルにつき「1つの大学」にしましたが、分散させる場合は「1つのレベルで2つの大学」とかでもOKです。例)実力レベルの場合→B大学とD大学を受けるなど…
浪人時は「志望校への合格率を上げること」だけでなく『滑り止めなどの大学にもしっかりと合格しておく』というのも大切です。いわゆるリスクヘッジと呼ばれるものですね。
※実際、僕も「実力レベル」と「保険レベル」の入試をわりと受けつつ合格をもらっていたので、精神的に安定しつつ、挑戦レベルの大学入試を受けることができました( ̄Д ̄)ノ
その③:志望校に合わせた勉強の対策をする
とくに、私立大学とかに多いですね。
というのも、大学&学部によって入試問題の内容がゴロッと変わるからですね。
英語の問題:僕が浪人生だったとき
・同志社大学:長文の文章量が多すぎる
・関西学院大学:文法など総合的な問題
・関西大学:長文問題が数多く出てくる
僕が受けたときは、こんな感じでした。
つまり、合格率を上げるには『志望校に合った対策』が必要になってきますね。
志望校に合った勉強をする手順
- 基礎をガッチリと固めまくる
- 実践+応用問題も解きまくる
- 志望校の赤本や過去問に挑戦する
「え?志望校に合わせた勉強じゃねえの?」と思うかもですが、基本的に大学の入試問題は『基礎問題+応用問題』がベースでして、その上で「大学特有の問題」があります。
なので、超ザックリとした言い方ですが、基礎をガッチリとやりつつ、ある程度の実践+応用問題を解いておけば、志望校の赤本なども数回で傾向とかに慣れてくると思います。
ちなみに、浪人生が基礎から学習スケジュールを立てる手順については【充実】浪人生活の1年間のスケジュール【3月から勉強計画をセヨ】で詳しく解説をしています。
浪人をして合格率を上げたい人は必読です。
浪人中は「合格率が低い理由」や「落ちる割合」を考えなくてOK
結論、あまり気にする必要なしです。
勉強をしまくれば、浪人生の合格率や割合は上がる
これに尽きるかなと思います。
というのも、大学受験は超シンプルだから。
つまり、その人が1年間でどう頑張ったとかは関係なくて、その入試当日に合格最低点以上の点数を取れるか、これだけで判断されます。
まあ少し厳しい言い方かもですが『過程よりも結果を重視する』感じですね。
浪人生の合格率が低い最大の理由は「モチベ」です
いわゆる『モチベーション』ってやつですね。
ぶっちゃけ、このモチベーションを維持しつつ、上げられるかが重要です。
モチベが下がる理由7つ
- 時期ごとにつらいことが起こる
- シンプルにメンタルがしんどい
- 成績があまり伸びない時期がある
- 浪人中の自分が情けないと感じる
- 大学に受かる気がしない感情になる
- 浪人中の毎日の受験勉強に心折れる
- 目指す大学に対し、自信がなくなる
僕は上記の理由でモチベが下がりました。
>>参考:【地獄】浪人生がつらいと感じる理由7つ【しんどい&辛い時期あり】
実際、浪人をして合格率が低い人の多くは『途中で勉強しなくなる人』です。
※完全に勉強の割合が0%ではないかもですが、現役時代よりも減る人が多い。
なので、いかに「細く長く受験勉強を続けられるのか」が浪人では重要ですね。
浪人で受かる人は、常に『現役時代の自分』を越えていく
浪人生活は「過去の自分」との戦いです。
※厳密には他の浪人生などもいるかもですが、基本的には自分との戦いです。
戦い①:浪人中の過程
・現役時代のあなた:1日3時間の勉強
・浪人中のあなた:1日12時間の勉強
※あくまで「勉強時間」にフォーカスした場合。
戦い②:浪人後の結果
・現役時代のあなた:〇〇大学に落ちた
・浪人中のあなた:□□大学に受かった
※〇〇大学よりも□□大学の方がレベルは上。
こういった感じで、常に戦いです。
そして、受験は結果が重視されがちですが、僕は『過程』も大切だと思います。
このあたりについて最後に少しだけ話します。
僕は浪人に失敗したけれど、過程で成長できた話
僕自身、浪人に失敗しました。
>>参考:【大学受験】浪人に失敗しても『人生終了』じゃない【一浪の末路】
具体的には、第1志望の『早稲田大学』に落ちてしまったからですね。
得られたものとしては、次のとおり。
- プレッシャーに強くなった
- 物事を続けられるようになった
- 見栄やプライドがほぼなくなった
- シンプルに、メンタルが強くなった
- オン&オフなど、自己管理力を得た
そして、これらを大学生活に活かしました。
大学生活で浪人生活が活きたこと
・学生団体で、高校生に授業をした
・インターン生として企業で働いた
・ブログで月16万円ほど稼いでみた
・大学在学中に、起業を経験しました
・外資系のIT企業へ就職する予定です
おそらく、行動できた理由は『1年の浪人で努力した過程があったから』です。
※もちろん、浪人に失敗して絶望でしたが、その気持ちを力に変えました。
なので、浪人の結果として「合格率を上げること」も大切ですが、それとセットで『浪人生活中の過程』も楽しめると、すごく充実した浪人生活になるんじゃないかなと思います。
まとめ:浪人生の合格率が低い理由や割合を気にせず、勉強セヨ
今回は、浪人生の合格率が低い理由をご紹介していきました。
浪人生の合格率が低い理由
- 大学受験に余裕を持ちすぎている
- 志望する大学のレベルを上げすぎる
- 基礎を学習せず、応用だけ勉強する
- 「浪人=合格率が上がる」と考える
- 自宅で勉強する時間を取らなくなる
こちらの5つの理由ですね。
ぶっちゃけ、浪人生の合格率は思っているよりも「低い」ことが現状です。
そのため、浪人生活は長いかもですが、コツコツと勉強を続けていきましょう。
というわけで、今回は以上です。
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