こんな疑問を解決します。
記事の内容
・エッセンシャル思考とは『危険』だよ
・エッセンシャル思考とはメリット多め
・本を要約しつつ、仕事で使える思考法
・本を読んだ後、仕事で成果を出す行動
記事の信頼性
この記事を書いている僕は、外資系のIT企業で働くサラリーマンです。ビジネス書を読むのが大好きで趣味です。
今回は『エッセンシャル思考とは危険です』というテーマで解説します。
とはいえ、シンプルに良書でした。この本の内容を要約しつつ書評します。
エッセンシャル思考とは
シンプルな言葉で要約するなら[より少なく、しかしより良く]です。エッセンシャル思考わりとすきです 。
仕事に活かせる思考法や行動がハッキリしていたので、わりと大好きな本です。
前置きはさておきですね。
では、いきましょうヽ(=´▽`=)ノ
エッセンシャル思考とは「より少なく、しかしより良く」を意識すること
エッセンシャル思考の本のテーマですね。
※なお、エッセンシャル思考の危険性については、次の章である「エッセンシャル思考とは『やりすぎると危険』だよ【本のデメリット】」をどうぞ。少しだけ前提部分を書きます。
エッセンシャル思考とは:「より少なく、しかしより良く」
シンプルですが、こちらのとおり。
もう1度書いてみますね。
エッセンシャル思考とは
この本の要約というか、1番のテーマは[より少なく、しかしより良く]です。
※ミニマリストの方がよく使われている『Less is More』の考え方に近いかも。
本の内容を要約しつつ、重要な箇所をまとめてみますね
まずは、エッセンシャル思考の要約です。
エッセンシャル思考の目的
上記のとおり。1番シンプルな要約です。
そして、エッセンシャル思考の目的を達成する上で、3つポイントがあります。
重要な3つのポイント
- 削除:物事から余分なものをなくす
- 凝縮:より少なく、しかしより良く
- 修正:常に小さく修正して仕上げる
なので、上記3つを人生の中で繰り返すことで、目的である「自分の時間とエネルギーを効率的に配分し、重要な仕事で最大の成果を発揮すること」が達成できるイメージですね。
エッセンシャル思考とそうでない人の違いをグラフ化
下記のグラフのとおり。こちらを比較してみると、違いがわかりやすいはず。
違いをグラフ化:考え方や思考法
エッセンシャル思考 | 非エッセンシャル思考 | |
① | 本当に大切なことは少ない | どれも大切だ |
② | すべてはやらない | すべてやろうとする |
③ | 何に全力を注ぐか | どうすれば全部できる |
※スマホの場合、横にスクロールできます。
上記のとおり。
比較してみると、違いがわかりやすいですね。
余談:僕もエッセンシャル思考の本を実践しています
もともと僕は、以下のような思考法でした。
本を読む前の思考法
自分ができそうな仕事は全部やろう。理由はすべて大切だから。とはいえ、時間がない。どうやったら全部できるようになるのかな…?
しかし『エッセンシャル思考』の本のおかげで、思考法が変わりました。
本を読んだ後の思考法
ぶっちゃけ、全部やるとか無理ゲー。自分にとって大切な仕事だけやろう。それ以外はしっかりとNoと断ろう。時間は有限だよね。
こちらのとおり。
結果、人生がシンプルになり、楽しくなった。
人生がシンプルになった結果
- 物事の決断に迷わない
- 周りの人に流されない
- 人生の日々が楽しくなる
上記の感じでして、マジで『エッセンシャル思考』に感謝です (`・ω・´)
エッセンシャル思考とは『やりすぎると危険』だよ【本のデメリット】
とはいえ、やりすぎると危険な要素ありです。
具体的には、下記の3つが危険ですね。
本のデメリットである3つの危険性
- すべてを切り捨てすぎて孤立をする
- 努力の質が下がり、成果が減少する
- 仕事や人生で新しく挑戦しなくなる
上記3つをやりすぎると、わりと危険です。
本の内容をベースにしつつ、解説しますね。
デメリット①:すべてを切り捨てすぎて孤立をする
繰り返しですが、エッセンシャル思考の目的は、下記のとおりです。
エッセンシャル思考の目的
そして、具体的なポイントは以下の3つ。
- 削除:物事から余分なものをなくす
- 凝縮:より少なく、しかしより良く
- 修正:常に小さく修正して仕上げる
ただ、エッセンシャル思考をやりすぎる人(もしくは勘違いしている人)にありがちな行動として[削除]だけをやりすぎることです。つまり[凝縮]や[修正]をまったくしない人。
その結果、自分の人生から[削除]を繰り返しつつ、孤立します。実際に、僕も孤立をしました。かなり後悔しているので、僕を反面教師にしてください。
危険性の具体例:僕がした孤立
僕はこの記事のように、ブログを書くことが好きなブロガーです。なので、ブログ以外をすべて切り捨てました。いわゆる、エッセンシャル思考で言うところの[削除]ですね。
自分で言うのもおかしいですが、中学校・高校・大学とわりと友達は多い方でした。ただ、エッセンシャル思考の[削除]を鬼のようにしたところ、すべてを失いました。
もちろん、これは僕のやり方などが間違っていたからかもですが、エッセンシャル思考のやりすぎは危険ですし、デメリットも多いなと思います。
なので、この本に書かれている[削除][凝縮][修正]を繰り返しつつ「エッセンシャル思考の目的は何か?」とか「自分にとって何が大切か?」を考え続けることはマジ重要。
※補足:ビックリするかもですが、世の中には僕のような「捨てること」に喜びを感じる人もいます。物だけじゃなく、人間関係も同じです。結果、捨てすぎると孤立する危険性あり。
デメリット②:努力の質が下がり、成果が減少する
エッセンシャル思考の本では、努力について下記内容が書かれていました。
80 : 20の法則(パレートの法則)
エッセンシャル思考:パレートの法則
簡単に説明するなら、あなたが仕事で生み出す「80%の成果」は「20%の努力」から生まれているよという内容です。つまり、努力の質(=方向性)のお話ですね。
そのため、エッセンシャル思考の本では『20%の努力』に焦点を当てつつ、残りは捨てるといった内容でした。なんせ、20%の努力の質に集中すれば、80%の成果が得られるからですね。
僕が危険だと思った理由
ぶっちゃけ、正しい努力の方向性で進める人は少ないと思います。なので、最初から「20%だけに集中しよう」と思うと、その努力の方向性がミスっていると、成果は出ないはず。
野球とかでも同じですね。最初から、しっかりとしたバットの振り方を知っている人は少ないはず。努力を繰り返しつつ、努力の方向性が見えてくるはず。
このあたりはバランス感覚が必要ですが、エッセンシャル思考のやりすぎは危険です。じゃないと、頑張っているのに仕事の成果が出ない状況が続いてしまう可能性がありますからね。
デメリット③:仕事や人生で新しく挑戦しなくなる
この本で何度も書かれている内容ですが、人生はすべてトレードオフです。
トレードオフとは
たとえば、休日に[読書をする:選択]をした場合、それと同時に[サイクリングに行く:捨てる]という機会を失っていることになりますよね。超簡単な具体例ですが、こんな感じ。
『エッセンシャル思考』で書かれている「トレードオフ」を意識しすぎると[現状のままの行動をする:選択]を実行しつつ[新しい挑戦をする:捨てる]という可能性もありです。
非エッセンシャル思考も危険です
昔の僕もそうだったのですが「エッセンシャル思考=何かを失う可能性がある」なら「全部できないかな?」と考えていました。
エッセンシャル思考の本では、上記のような考え方はNGです。
理由はシンプルでして、すべて中途半端になる可能性が高いからですね。
なので、前提としてエッセンシャル思考で書かれている「トレードオフの考え方」は全然OKです。ただ、トレードオフを意識するなら『新しいことに挑戦する機会』も作るべきですよ。
補足:エッセンシャル思考とは危険性を理解すれば神
僕自身が「エッセンシャル思考のやりすぎは危険です」と本記事で伝えているのは、次のような人が多いんじゃないかなと思ったからです。
エッセンシャル思考が危険な人
- 危険性やデメリットを理解しない
- 極度にエッセンシャル思考を進める
- 本が自分に100% 合っていると思う
こちらのとおり。
もちろん、本を読む人の自由なので、あくまでアドバイス的な感じです。
これはエッセンシャル思考の考え方でも同じでして「あなたに合う」or「あなたに合わない」があると思います。
なので『エッセンシャル思考』の内容を「100% 実践してみるぜ」と考えるのではなく、まずは「この考え方は自分にとって大切かな?」とワンクッション考えてみるといいかもです。
エッセンシャル思考のやりすぎは危険だけど、デメリットよりメリット多め
ぶっちゃけ、デメリットよりメリットが多め。
- 仕事で成果を出す努力がわかる
- 断る(Noと言う)勇気を得られる
- 人生を「選ぶこと」の重要性を知る
- 仕事を進める上でのやり方を学べる
- ものごとの優先順位の付け方を知る
こちらの5つがメリットですね。
というわけで、1つずつ解説をしていきます。
メリット①:仕事で成果を出す努力がわかる
いわゆる、努力の方向性ですね。
悲報ですが、世の中には「努力の方向性」で「成果」が変わることが多めです。
大学生時代のアルバイトの話
僕は学生時代に[焼肉屋]と[塾講師]のアルバイトをしていました。
それぞれの努力量(キツさ)と成果(時給)をちょっと比較してみます。
・[焼肉屋]:キツい / 時給900円
・[塾講師]:わりと楽 / 時給1,300円
なので、エッセンシャル思考で書かれている『より少なく、しかりより良く』の方が人生全体としての満足度は高くないですかね。
世の中には無駄な努力が多い話
これを言うと怒られるかもですが、世の中には「無駄な努力」は超多いですよ。
そして、多くの人はそれをわかっていて、やめずに無駄な努力をし続ける。
ただ、こういった無駄な努力とわかりつつもやめられない人に伝えたいことは『そのプロジェクトと結婚しているわけではない』です。
ぶっちゃけ、そのプロジェクトがなくなったとしても、あなたの仕事がなくなる可能性は低いし、人生でそのプロジェクトだけを一生やっていくことってあまりないですよね。
こういったように、仕事に限らず、日常的な習慣などにおいても「無駄とわかっているけれど、やめられずにいる」という無駄な努力は多いのかなと思います。
やめても日常は変わらないよ
あなた自身が無駄とわかっているなら、一旦やめてみるのもありかもです。
ビックリするかもですが、やめても誰も気づかないし、日常は変わりませんよ。
メリット②:断る(Noと言う)勇気を得られる
経済学者として有名な「ピーター・ドラッカー」の名言を書きます。
ピーター・ドラッカーの名言
ここで勘違いすると危険な点は「やりたくないからNoと言う」のではなくて『本当に重要なことをするためにNoと言う』です。目的をしっかりと持ちつつ、Noと言うことが重要。
仕事でNoと言えないデメリット
これは僕の同期の話です。僕の同期はマジメで仕事を依頼されるとNoと言えません。なので、多くの人が彼に仕事を依頼するし、彼の仕事量はバグレベルに増えてしまいます。
その結果、本来やるべき仕事が定時の時間で終わらすことができず、休日もパソコンを開く日々が多いです。もちろん、人生=仕事と考えているのであれば、そういった生き方もOK。
仕事って人生の1つのピースに過ぎないと思うんですよね。だからこそ、仕事で求められていること(=本当に重要なこと)をするために、本質的でないことにはNoと伝えるべき。
メリット③:人生を「選ぶこと」の重要性を知る
ぶっちゃけ、僕も含めて現代人には、下記のストレスが多いのかなと思います。
現代人が持つストレス
インターネットであったり、社内の便利なツールであったりの発展により、任された仕事の多くは「時間があればできる」といったレベルになっていますよね。
ただ、これが現代の危険性&デメリットかなと思っていまして「できること=全部やること」と考えるのはNG。できることを全部やっていたら、1日24時間では無理ゲーですよ。
エッセンシャル思考での名言
人間って大人になるにつれて、選ぶことを放棄している人が多い気がします。
たとえば、小学生くらいのときって「サッカーよりもドッジボールが好きだから、今日はドッジボールをしようぜ」みたいな感じで『選択肢の中から選ぶ行為』をしていましたよね。
しかし、大人になるにつれて、選ぶこと自体を放棄して「とりあえず、全部できそうだし、全部やってみるか」→「ぜんぶ中途半端になってしまった」という経験が多いはず。
これはマジでモッタイナイですし、選ぶことを放棄した時点で、それはあなたの人生じゃなくなってしまいますからね。他人から期待される&依頼された仕事の人生になっちゃいます。
解決策:選ぶことを選ぶ
すごく当たり前に聞こえるかもですが、数多くの選択肢の中から「選ぶ」という行為をするのが大切です。1日1つずつでOKなので、今まで選択してこなかった内容を選んでみると、今までと違った経験が得られるはず。
メリット④:仕事を進める上でのやり方を学べる
『エッセンシャル思考』の本で書かれていた仕事のやり方です。参考にどうぞ。
仕事のやり方3ステップ
①:めざすことを明確にする
②:ボトルネックを特定する
③:邪魔なものを取り除く
マジでエッセンシャル思考を表現しているなと思いまして[目的]をしっかりと決めつつ、その上で[課題]+[行動]を実践していくといった感じです。
完璧主義よりも完了主義が大切
おそらく、この記事を読む人の中でも「完璧にしないと気が済まない」といった人も多いかなと思います。もちろん、その考え方もOKですが、1つ面白い考え方をご紹介しておきます。
どういうことかと言うと「完璧にしてから前に進むより、まずは完了させてみて、その後に修正していけばOKですよ」といった感じです。
実際、アメリカのシリコンバレーでは『完璧をめざすよりまずは終わらせろ』という名言が残されており、外資系のIT企業などの多くは、まずはサービスを作ってみることがベースです。
そして、実際に完成したサービスなどを市場に出してみつつ、お客様の反応や声をチェックしつつ、小さく修正を繰り返していく流れですね。つまり、完璧主義よりも完了主義です。
仕事の悩み:モチベが上がらない
永遠のテーマかもですが、仕事でのモチベーションに悩む人が多いですよね。とはいえ、解決策はシンプルでして『前に進む感覚』をゲットすればOKです。
なので、毎日の仕事でモチベーションが上がらないと悩んでいるなら、日記を付けたり、数値を見える化したりなどをしつつ、自分が前に進んでいる感覚をゲットすることが大切ですね。
メリット⑤:ものごとの優先順位の付け方を知る
繰り返しですが、エッセンシャル思考では「重要なことをする」が大切です。
そのため、あなたにとって重要なことの『優先順位を付けること』がポイント。
優先順位を決めないデメリットとは
つまり、あなたの中に優先順位がないので、他人から依頼された仕事を積み上げつつ、他人が期待する人生を生きることになります。これだと、人生の後半くらいで後悔しそうですよね。
優先順位を決めない=大切なものを失う
たとえば、あなたが[彼女とのデートを29日]に計画していたとします。
しかし、デート当日の29日に、下記の2つの誘いがありました。
・会社の上司:大きな取引先との会食に誘われた(昇進のチャンスあり)
・仲の良い友だち:3年ぶりにばったりと駅で会う。飲みに行こうと誘われる
[彼女とのデート]を1番の優先順位と決めていれば、しっかりと他の誘いに「No」と答えられますよね。しかし、優先順位がないと、大切な彼女とのデートを断る可能性もあり。
とはいえ「優先順位を付けましょう」と伝えたときに、多くの人が「どうやって優先順位を付ければいいんだ…」と悩む人も多いはず。
優先順位を付ける方法
上記で考えればOKです。もちろん「何が1番重要か?」という思考法で優先順位を付けられた問題なしです。その思考法が難しい場合、上記の考え方を1度お試しくださいませ。
エッセンシャル思考の本の内容を要約しつつ、仕事で使える思考法5つ
お次は、エッセンシャル思考法ですね。
- サンクコスト・バイアスを捨てる
- あえて仕事の中で孤独を作ってみる
- 今見えていない可能性を重視しない
- 物事は常にトレードオフな状況です
- 課題は対処より根本的な問題を探す
上記の5つがエッセンシャル思考法です。
では、順に説明していきますね。
思考法①:サンクコスト・バイアスを捨てる
このエッセンシャル思考法は仕事だけでなく、人生においても便利です。
サンクコスト・バイアスとは
上記のとおり。
こちらは僕が学生時代に教授からしてもらった、具体例がわかりやすいですね。
サンクコスト・バイアスの具体例
焼肉の食べ放題へ行くと、だいたい3,000円くらいかかりますよね。多くの人は「3,000円の元を取ってやる」と考えて、お腹がいっぱいになっても食べまくるはず。そして、苦しくなる。
こんな感じでして、過去に支払ったコスト(3,000円の食べ放題のお金)を気にしすぎるあまりに、間違った行動(お腹がいっぱいでも苦しくても食べる)をしてしまう感じです。
エッセンシャル思考における解決策
『エッセンシャル思考』の本で書かれていた内容では、サンクコスト・バイアスへの対策として「今これをやめたら、何に時間とお金を使えるのか?と考える」がベストとされています。
これは焼肉の食べ放題だけじゃなくて「取れない景品のためにUFOキャッチャーに1,000円ほどかけたけど、続けてしまう人」などにも、エッセンシャル思考の考え方はおすすめですね。
思考法②:あえて仕事の中で孤独を作ってみる
『エッセンシャル思考』の本の中で紹介されていた、名言を共有します。
ピカソの名言
上記のとおり。
これは「自分と向き合うことで、作品を作り上げられる」といった意味ですね。
今日からの仕事でも使える
ピカソの名言を見つつ、僕は次のように『スケジュールに余白』を作りました。
僕の場合は[1日の振り返り&考える時間]を作りたかったので、毎日17:30-18:00の30分はスケジュールをブロックしています。マジで自分だけの時間です。
その結果として「1日の中でよかったこと」と「1日の中で改善すべきこと」をゆっくりと考えられる時間を作れたので、ピカソに感謝です (`・ω・´)
思考法③:今見えていない可能性を重視しない
昔の僕もやっていたのですが、以下はエッセンシャル思考においてNGです。
エッセンシャル思考でNGな考え方
こちらはエッセンシャル思考では、わりと危険な考え方かなと思います。
なぜなら、将来的に役に立つかで決めると、優先順位が付けられないから。
簡単な質問です
以下の3つのスキルが合った場合、どれがあなたの将来に役立ちそうですか?
- 英語を話す力
- マーケティング力
- データを分析する力
ぶっちゃけ、無理ゲーですよね。理由はシンプルで、未来はわからないから。
解決策:「現在地」で考えてみる
未来は誰にもわかりません。なので、時間軸を「今」にして考えればOK。
上記のとおり。
新しい挑戦をするときの1つの判断軸に、エッセンシャル思考は使えますね。
思考法④:物事は常にトレードオフな状況です
この記事でも何度か書いていますが、人生はトレードオフです。
トレードオフとは
つまり『何かを選ぶことは、何かを捨てること』がルールなわけですね。
※トレードオフを無視しつつ全部やると、全部が中途半端になる危険性あり。
4つのガスコンロの話
次の4つのガスコンロがあるとします。
・1つめ:家族
・2つめ:友達
・3つめ:健康
・4つめ:仕事
こちら4つのガスコンロのうち、成功するためには[1つの火]を消す必要ありです。そして、もっと成功するには[2つの火]を消す必要ありです。さて、どの火を消しますか?
上記は『エッセンシャル思考』の本で書かれていた、トレードオフのお話でして『何かを選ぶことは、何かを捨てること』の重要性が書かれている箇所です。
もちろん、ベストは「すべてを得ること」です。しかし、それは難しい。なので、エッセンシャル思考を意識しつつ、物事を選ぶ重要性を考える必要がありかなと思います。
思考法⑤:課題は対処より根本的な問題を探す
エッセンシャル思考の人は「原因療法」で考えますが、非エッセンシャル思考の人は「対処療法」で物事を解決しようとします。
原因療法と対処療法の違い
・原因療法:物事を根本的に解決する
・対処療法:物事を一時的に解決する
とはいえ、ちょっとイメージが難しいですね。
簡単な具体例を書きます
たとえば、あなたがパソコンの画面を見すぎていて、目が疲れているとします。非エッセンシャル思考の人は[対処療法:目薬を使う]などで対応をします。しかし、エッセンシャル思考の人は[原因療法:画面の明るさを変える or 画面との距離を作る]などを実践します。
こういったように、エッセンシャル思考の思考法を持っておくだけで、物事の本質的な部分をチェックできるので、仕事や人生において何か課題があったときに解決しやすいですよ。
おまけ:エッセンシャル思考な人生とは、わりと幸せ
おそらく、ここまで記事を読んで「エッセンシャル思考っていいな」と思った人もいれば「エッセンシャル思考ってちょっとメンドウだな…」と感じている人もいるはず。
エッセンシャル思考を実践した結果
具体的には、エッセンシャル思考を実践して、以下の3つの効果がありました。
- 物事の決断に迷わない
- 周りの人に流されない
- 人生の日々が楽しくなる
最近では『自分の人生を、自分の軸で生きているな』と実感することが増えました。これもエッセンシャル思考のおかげだなと思うので、引き続きシンプルな人生を送ります。
エッセンシャル思考の本を読んだ後、仕事で成果を出す行動+習慣とは
エッセンシャル思考を行動に落とし込む方法。
具体的には、下記5つの行動+習慣が神です。
仕事で成果を出す行動+習慣とは
- 自分の中で仕事を受ける基準を作る
- 余白(バッファ)を必ず作っておく
- 自分自身に不要な仕事はNoと断る
- 「優秀な人の危険な流れ」を考える
- 1日最低で7時間ほどは睡眠に使う
というわけで、1つずつ解説をしていきます。
行動①:自分の中で仕事を受ける基準を作る
『エッセンシャル思考』の本で書かれていた名言をシェアします。
エッセンシャル思考の名言
仕事において、ハイパー大切ですよね。しかし、僕も含めて「どうやって仕事を受ける基準を作ればいいんだろう…?」と悩んでいる人も多いはず。
エッセンシャル思考で仕事を受ける軸
- 5W1Hを使って考える
- 自分軸を決めつつ活用する
- 他の経営者の名言を参考にする
こちらの3つのとおり。
簡単にそれぞれについて解説しますね。
①:5W1Hを使って考える
中学生くらいの英語の授業で習った「5W1H」の活用ですね。
とはいえ、まずは下記3つをベースにしつつ、考えればOKです。
・What:何をやるか
・Why:なぜやるか
・When:いつやるか
上記のとおり。
とくに[Why:なぜやるか]を考えると、仕事を受けるか考えやすいかもです。
②:自分軸を決めつつ活用する
お次は、自分軸の活用ですね。
ちなみに、僕は次の3つを使っています。
・自分は何が好きか
・自分は何が得意か
・自分は何を求められるか
簡単なキーワードで表現するなら[好きなこと]&[得意なこと]&[求められていること]の3つです。ここをハッキリさせると、あなた自身が本当にやりたいことを見つけやすい。
③:他の経営者の名言を参考にする
エッセンシャル思考の本を読む中で、以下の名言が心に刺さりました。
シンプルですが、エッセンシャル思考ですね。
なお、上記を使う上で、下記ルールが最適。
というのも、仕事を受けるか悩んだとき、次の段階で物事を分けられるはず。
・90点〜100点:即決で仕事を受ける
・70点〜80点:仕事を受けるか悩む
・0点〜60点:仕事を受けない&断る
※点数:あなたの仕事をやりたい度数
「90点から100点」と「0点から60点」は仕事を受けるかハッキリとしていますが、1番悩むのは『70点から80点』くらいのレベル感のやつだと思います。
そういったときに、70点から80点くらいの仕事を受けちゃうと、すべての仕事が中途半端になる可能性ありです。これはエッセンシャル思考の考え方的にNGですよね。
なので、最初から「90点以上の仕事しか受けない」と決めておけば、そもそも悩む必要もなくなりますし、何より仕事を受けてからのパフォーマンスの質もグッと上がるはずです。
5秒だけ考えてみるといいかもです
仕事を受けるかどうかに関わらず、人生において決断するときは『5秒だけ考えてみること』がわりと効果的ですよ。実際、僕も何か決断するときは「5秒だけ考える時間」を作ります。
シンプルですが、これだけでOK。
「これ重要じゃないな」と判断できることが僕は多かったので、おすすめです。
行動②:余白(バッファ)を必ず作っておく
ぶっちゃけ、マジで余白は重要です。
なお、エッセンシャル思考における思考法+行動としては、次のとおり。
1.5倍で物事を考える
たとえば、駅まで[徒歩10分]なら[徒歩15分]かかる前提で行動する
その結果、信号待ちであったり、忘れ物などであったりに対応が可能です。
こちらについては、他の行動にも余白を作ることはできるかなと思います。
仕事で余白を作る例
- ミーティングの設定時間
- 資料を作成するための時間
- クライアントとの打ち合わせ時間
ザっとこんな感じですかね。
※1.5倍は目安ですが、仕事では余白を作ると、心理的に物事を進めやすい。
補足:エッセンシャル思考の考え方
もっと簡単な言い方をするなら『すべての物事に期待しないこと』ですかね。
ちょっと冷たい人間に思われるかもですが、期待しないことは超重要です。
上記が具体例でして、なぜ期待しないことが重要かと言うと「期待しない=最悪の事態でカバーできるから」ですね。仕事にリスクは付き物なので、最悪の想定は大切です。
たとえば「〇〇さんに仕事を依頼しても、100%の質は難しい」と考えるなら、提出期限を2日から3日ほど前倒しにしつつ、自分で修正および相手に修正依頼などをすればOKですよね。
こういった感じで「どうせ物事はすべてうまくいかないよね」という前提を持っておくだけでも、ストレスがグッと減りますし、心に余白(=余裕)ができて、生きやすくなりますよ。
行動③:自分自身に不要な仕事はNoと断る
社会人になって思うことは『Noと断れる人=仕事で成果を出す人』です。
理由はシンプルでして、本当に重要な仕事に全集中ができるからですね。
仕事を受けるかどうかの軸
・時間とリソースは十分にあるか?
・今やれることの中で1番重要か?
・シンプルに本当にやりたいと思うか?
人によって仕事を受けるかどうかの軸は変わりますが、エッセンシャル思考の思考法をベースにするなら、上記の考え方がおすすめですね。
自分にとって本当に重要な仕事だけを受ければ、1つの仕事に集中ができるので、シンプルにパフォーマンスがUPしますからね。
Noと断るときのポイント
- 中途半端なNoは絶対に言わない
- 境界線の引き方には注意しておく
- 不快にさせない断り方を必ずする
こちらの3つが断るときのポイントです。
それぞれ簡単に解説をしていきますね。
①:中途半端なNoは絶対に言わない
下記のような中途半端なNoはNGです。
・行けたら行きます
・できたらやっておきます
・たぶん、できると思います
仕事に限らず、人生においてもNGですね。
「0」or「100」で相手に答えるべきです。
②:境界線の引き方には注意しておく
自分の領域を守るため、Noと言いつつ、境界線を作ることは重要です。
ただ、境界線が「会社での昇進」や「人間関係での不和」を作る可能性もあり。
その場の雰囲気や、その場面のあなたの心理状況によってNoと言ってしまうと、決断の時期によって境界線の範囲が変わってしまうこともありますよね。
なので『境界線の範囲をルール化』しておけば、どんな状況でも「これならYesだな」とか「これについてはNoだな」といった感じで、境界線のズレが生まれにくいですよ。
ちなみに、境界線のルールの決め方ですが、僕の場合は[飲み会:好きな人とだけ行く]とか[仕事:今楽しいと思うタスクだけやる]といった感じで、ザっと境界線を決めています。
③:不快にさせない断り方を必ずする
誘ってくれた&依頼してくれた相手を不快にさせるような、断り方はNGです。
なぜなら、職場や友達などの人間関係をぶち壊してしまう可能性があるから。
ぶっちゃけ、これがおすすめです。
たとえば、相手が「今日の飲み会どう?」と聞いてきたら、あなたが「今日はスケジュールが入っちゃっているんだよね。来週の金曜日だったら空いているよ」と代わりの意見を出すこと。
100人いたら、99人くらいの人は、上記の断り方をすれば納得してくれるはず。シンプルに「無理です」とか「嫌です」などの断り方は絶対にNGでして、相手を不快にさせますからね。
行動④:「優秀な人の危険な流れ」を考える
『エッセンシャル思考』の本の中で、以下のような「優秀な人がハマりやすい危険な流れ」が書かれていました。ちょっとだけ本の内容を要約してみます。
優秀な人がハマりやすい危険な流れ
①:目標を決めて、成功へと進んでいく
②:成功によって、周りから仕事が依頼
③:時間とエネルギーが分散してしまう
④:本当に重要な仕事がわからなくなる
ぶっちゃけ、僕の同期で優秀な人がいるのですが、まさに上記の流れに入ってしまっています。この記事を読む人は、わりと勉強熱心で優秀な人が多いと思うので、わりと危険かもです。
全部やり切るとか無理ゲーです
おそらく、あなたの周りでも「この人優秀だな。全部やり切れているな」と思いつつ、マネしようとしていませんかね。正直なところ、全部やり切るとか優秀な人でも無理ゲーですよ。
重要なものは人によって変わりますが[自分の時間]とか[毎日の睡眠時間][家族との時間]や[恋人とのデートをする時間]などなどです。
なので、優秀な人ほど全部やり切ろうとするし、優秀だからこそ全部が中途半端にできちゃうんですよね。(優秀だからこそです。優秀じゃないとすべて中途半端にすらならないです)
そのため、自分にとって『何が重要で、何を大切にしたいのか』を常に考えつつ、不要なものは思い切って捨てることが大切ですよ。まさに、エッセンシャル思考の思考法ですね。
重要なことがわからない人へ
これは人生のやりたいことを考えるときと同じで「やりたいことを考える」よりも『やりたくないことから捨てる』という思考法です。
実際、僕は社会人になる前に自分のやりたいことが見つかりませんでした。だからこそ、下記のような逆にやりたくないことを考えつつ、それらの選択肢を捨てることにしました。
- スーツを着て、毎日出社する
- 朝早くから電車に乗り仕事をする
- 夜遅くまで働いて自分の時間がない
その結果、今は幸せな社会人ライフを送れています。エッセンシャル思考の思考法を活用すると、わりと人生が幸せになると思います。
行動⑤:1日最低で7時間ほどは睡眠に使う
「睡眠=バグレベルに大切」です。
※語彙力がなくて、スイマセン m(_ _)m
とはいえ『エッセンシャル思考』の本でも書かれていましたが「睡眠は自分の力を引き出すための重要な武器」ですからね。最低でも1日7時間くらいの睡眠時間は必須です。
非エッセンシャル思考の人の思考法
上記は危険です。睡眠時間が少ないと、仕事のパフォーマンスが下がります。
一方で、エッセンシャル思考の人の睡眠時間における思考法は、次のとおり。
エッセンシャル思考の人の思考法
これがエッセンシャル思考ですね。
実際、僕も毎日8時間ほど睡眠しています。
あなたの最大の資産は「あなた」です
考える機会が少ない思考法かもですが、実は『あなた自身』があなたにとっての最大の資産ですよ。つまり、自分自身に投資(睡眠)をすることで、リターンを生み出してくれます。
そのため、しっかりと睡眠をしつつ、あなたという資産を大切にすべきですね。
まとめ:エッセンシャル思考とは危険だけど、デメリットを理解すればOK
今回は『エッセンシャル思考とは危険です』というテーマで解説しました。
エッセンシャル思考が危険な理由とは
- すべてを切り捨てすぎて孤立をする
- 努力の質が下がり、成果が減少する
- 仕事や人生で新しく挑戦しなくなる
実際、僕も『エッセンシャル思考』の本を読みつつ、仕事や日常の生活で実践しました。その結果、上記がエッセンシャル思考の危険性でありデメリットだと思ったので、共有しました。
とはいえ、エッセンシャル思考を実践する中で、デメリットよりもメリットの方が圧倒的に多めでした。具体的には、下記がエッセンシャル思考のメリットですね。
エッセンシャル思考のメリット
- 仕事で成果を出す努力がわかる
- 断る(Noと言う)勇気を得られる
- 人生を「選ぶこと」の重要性を知る
- 仕事を進める上でのやり方を学べる
- ものごとの優先順位の付け方を知る
なので、僕の結論としては「エッセンシャル思考を実践するなら、危険性やデメリットを理解して実践セヨ」です。危険性やデメリットに注意すれば、めっちゃいい思考法ですからね。
というわけで「仕事でしっかりと成果を出したい」とか「日常的な人生の質をUPさせたい」という人は『エッセンシャル思考』の本をどうぞ。人生を変えるきっかけになる1冊です。
今回は以上です。
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